日本サッカー協会はこれまでもグアムサッカーの発展を様々な形でサポートしてきました。そして先日はグアムサッカー協会実行委員会が、日本のプロコーチである小倉咲子氏が今月よりグアム女子代表監督兼女子サッカー統括を務めることを発表しました。
「東アジア、特に日本は非常に優れた女子サッカー強化プログラムを持っており、グアムの代表チームの指揮をとる日本のトップコーチの1人を迎えることができて幸せです。女子サッカープログラム全体のさらなる発展にも取り組んでいきます」とグアムサッカー協会のバレンチノ・サン・ギル会長。 「正式決定まで何ヶ月もかかったこの新しい任命は、ここグアムで女子サッカーを成長させ続ける上で、プレーヤー、コーチ、ボランティアに大きな利益をもたらします。今後数年間で進歩が見られ、国際サッカーにおける女子の代表チームの競争力が高まることを楽しみにしています」。
日本サッカー協会によると、小倉監督は日本の全女性コーチの上位0.8%に入る実力のある指導者。広島県女子U15トレーニングセンターのコーチやクラブチーム、県選抜チームなどでも指導歴があります。海外でもボランティアとしてケニアに2年間滞在、体育教師を務めながらサッカーを指導しました。
小倉監督は「まず、ここグアムの新しい環境を受け入れながら、気候、文化、そして人々について学びたいと思います。来たるEAFF E-1サッカー選手権2022ラウンド1に備えるために、グアム女子代表の状況を知り、すべての選手を知り、グアムがどのようなサッカーをできるかを考え、ピッチで表現します。長期的には、グアムがオリンピックとワールドカップに参加し、世界のトップチームと対等な立場で競争し、最終的には地元のスタッフがチームを率いることを望んでいます。コーチとしての私の目標は、言語や文化の壁を越えたサッカー哲学を創造し、世界中の人々に認められ、支持されるコーチになることです」と付け加えました。
小倉監督は任命を真摯に受け止め、グアムサッカー協会に感謝していると語りました。「誰もがナショナルチームのヘッドコーチになれるわけではありません。サッカーは常に私の人生の一部であり、前向きな方法で挑戦することの重要性を私に教えてくれました。グアムは女子サッカー大国である米国と特別な関係があり、大きな可能性を秘めています。それにもかかわらず最終的に日本人のコーチをチームの一員として招くことを選択しました。特に新型コロナウイルス感染拡大の厳しい状況にも関わらずです。それは私にとって大きな意味がありました。私は協会とグアムのすべての人々に(女子サッカーの成功を通じて)喜びをもたらすために最善を尽くしたいと思いました」と小倉監督は付け加えました。
小倉咲子監督は大阪大学を卒業、その後YKK AP東北レディースSCフラッパーズ、東京電力女子サッカー部マリーゼで選手として日本女子リーグでプレーしました。
これからは日本だけでなく、グアムの女子サッカーにも注目です!
(Photos courtesy of Guam Football Association)