グアム旅行再開にも影響か 米国内でのアジア系へのヘイトクライム過激化 

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グアムの主要産業は観光およびその関連のビジネスであり、コロナ禍の現状が望ましいわけはありません。しかし実際には日本や韓国などの主要マーケットからの旅行の再開は、かなり先になると多くの人が感じています。

最近は米国内でのアジア系住民へのヘイトクライムが急速に増えて過激化しているというニュースを見ます。この状況も海外旅行再開に大きなマイナス材料になると考えられます。

米国内では日本の寺院も攻撃され、破壊されています。新型コロナウイルスが中国で発生したにも関わらず、中国政府やWHOが初期の隠蔽疑惑など初動に失敗したため、アジア系住民が憎しみの対象になっています。多くの米国民にとっては中国も日本も韓国も見分けがつかず同じ、あるいは似たようなものと感じています。

米国内では以前から、そして最近も白人による黒人の人種差別が大きな問題になっています。しかし米国内に長く住んで知人に言わせると、その黒人も中東やアジア系の人を差別しているそうです。そのアジア人だって、差別や分断があります。

以前日本のプロ野球でプレーしたキューバ人選手が、メジャーリーグでダルビッシュ投手と対戦した時に、アジア人を軽蔑するようなポーズをしたことがテレビに映し出されニュースになりました。根底にある考えなので、無意識にやってしまうのでしょう。

人種差別はアメリカよりもヨーロッパの方が意識が強いと聞きます。コロナ禍が収束しても、以前のように海外旅行に行けるようにはならないかもしれません。

もちろんグアムは「人種のメルティングポット」と言われるくらい、多くの人種が仲良く暮らす平和な島です。このような人種差別はかなり少ないでしょう。しかし海外旅行全体のマーケットが復活しなければ、グアム旅行だけの復活は考えにくいです。

そのように考えると、私たちが以前のように気軽にグアムに行けるようになるにはまだ相当時間がかかるのでは、と思います。

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