日本人醸造家の石井敏之さんが作ったメイド・イン・グアムのクラフトビールMINAGOF(ミナゴフ)。
エール・ビールに必要なミネラルを豊富に含んだグアムの硬水を丁 寧にろ過し、柑橘類の香りが特徴的なアメリカ産ホップと、醸造家 の長年の経験で厳選したアメリカ産モルトだけで創られた逸品。「このビールを飲みにグアムに行く!」というツーリストもいるほど、島内外の多くのファンに支持されてきました。今年で会社創立10周年、また9月8日には醸造10周年を迎えます。
しかし、残念ながら石井さんご夫妻はミナゴフビールとともに、グアムを離れることになりました。醸造所とオフィスのある建物が老朽化による閉鎖のため、以前より移転の準備を進めてきましたが、コロナ禍において観光の島から観光客がいなくなってしまい、状況が一転しました。
それでも石井さんは10周年を前に「簡単には諦めきれない」と生き残りを模索しましたが、やはり移転先の工事及び設備移動等への投資、各種ライセンスの再取得の手間、そして何より観光産業の復活が当分見込めないという現状を鑑みると、仮に移転出来ても以前の様にビジネスを成り立たせるのは非常に困難と判断せざるを得なかったそうです。
石井さんはミナゴフビールを始めるにあたり、何度もグアム新聞の当時の社長、故LEO 岡村氏(リオさん)のもとに相談に訪れていました。リオさんも石井さんの考えやビジネスプランを「素晴らしい、面白い!」と期待していました。私たちグアム新聞の社員にとっても、ミナゴフビールはとても思い出深い商品です。
「10年やったのにもったいない」という声もありますが、コロナ禍の現状では賢明な判断だったと思います。その間グアムの特殊な難しいビジネス環境の中で、素晴らしい功績を残したと思います。そして石井さんご夫妻のビール作りとその情熱には続きがあります。またぜひ日本、あるいは世界のどこかで、素晴らしいクラフトビールを作って欲しいと思います。
グアム在住者に向けたセールを9月5日から12日まで開催。概要は以下の通りです。
石井さんはセール開催にあたりFacebookで以下のようなメッセージを残しています。
「どうぞグアムでの最後のMINAGOFをお楽しみください。一刻も早くこのコロナ禍が収束して、近い将来、どこかでまたMINAGOFビールを復活させられる日が来ることを願って。」
グアム在住の皆さん、ぜひ最後のミナゴフビールを楽しんでください!