新型コロナウイルスの影響で中断しているグアムの観光は、7月1日から再開される予定でしたが、すでにお知らせしました通り感染者の再拡大で延期されています。「公衆衛生緊急事態宣言」も延長されています。
今月は約4年ぶりの本格リゾートホテル「ザ ツバキ タワー」がオープンしたばかり、グアム観光業はこの先どうなってしまうのでしょうか。
先日地元紙にグアムのルー・レオン・ゲレロ知事の記者会見の記事が掲載されていました。
それによると知事は「私たちは少なくとも2021年の第1四半期(1~3月)まではツーリストに会えない可能性があり、新型コロナウイルスのワクチンが利用可能になるまでは通常またはそれに近い状態に戻らない可能性があります」と述べています。
7月1日の観光再開のプランが延期された後、新しい再開の目標日は設定されていません。
グアム観光業の今後については、主要な観光市場である日本、韓国、台湾などがグアムをどのように認識し、対応するかによって異なると言います。
レオン・ゲレロ知事は「私たちは米国の一部であり、ご存知のように米国は今、ホットスポットにあります。各国は米国と私たちを一緒にひとまとめにしているので、私たちもリスクが高いと思われています」と話しています。
グアムにおける新型コロナウイルス危機の直接的な結果として、34,000人を超える労働者がすでに解雇、休職、または労働時間の削減による賃金カットなどを受けています。これはグアムの民間労働力全体の68%です。
レオン・ゲレロ知事は、グアムの観光業が完全に戻るには2年以上かかるだろうと予想しています。
しかし望みもあります。知事は米軍関係者が休暇とレクリエーションのためにグアムに来るのを楽しみにしていると語りました。これはグアムの経済を維持するのに役立つと考えられています。
またレオン・ゲレロ知事は、香港からの移転を希望する投資家に注目している一方で、グアム政府として農業と養殖を強化しつつ、通信、金融サービス、データウェアハウジングへの投資を誘致しようとしていると述べています。
在ハガッニャ日本国総領事館が7月17日に発表した「新型コロナウイルスに関する情報について」によると、同日午前11時40分現在、グアム政府発表によるグアム島内での新型コロナウイルス感染者の累計数は314名となっています。内訳は・治療又は隔離中の感染者87名・隔離療養の解除又は治癒した感染者222名・亡くなった感染者5名です。
グアム政府によるリカバリープランに基づく緩和段階は依然2段階目の「PCOR2」のままです。
レオン・ゲレロ知事は、グアム政府によるリカバリープランに基づく緩和段階が「PCOR4」 (制限なし)になるには、ワクチンが利用可能になることが必要だと言いました。
以上です。グアム観光の再開はまだまだ先になりそうですね。