今月はグアムの祖先の伝統文化を尊ぶ月間 新型コロナウイルスの影響で行事は少なめか <ローカルニュース アーカイブ>

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今日はグアムにおける新型コロナウイルスに関する新しいニュースは特にありません。いつものようなグアムの楽しい情報をご紹介したいと思います。

今月は祖先の伝統、文化を尊ぶ月間です

マゼランがグアムを発見したのは1521年3月6日。それを記念して毎年3月最初の月曜日は「グアム・ヒストリー&チャモロ・ヘリテイジデー」の祝日、そして今月3月はチャモロ月間と政府が発表しています。そのため毎年3月はいつも以上に、グアムの原住民「チャモロ」の伝統、文化を尊ぶ様々な行事が島内各地で行われています。このちょっと長い名前の祝日は、以前は「グアムディスカバリーデー」という名前でした。

最近のグアムはアメリカ領として、特に太平洋戦争後は急速にその影響を受けています。自らのアイデンテティを失いかけている若い人も少なくありません。今では会話もチャモロ語を話す人はお年寄りくらいで、英語の方が一般的です。また島内の人口の比率もフィリピン人やミクロネシア人などが増加しているのに対し、チャモロ人は逆にアメリカ本土に移住する人の割合が増えているようです。それだけに自分たちの祖先の文化や伝統を知ることはとても大切なことなのです。

先月末から今月上旬にかけては、マゼランが上陸した南部の村ウマタックでは恒例のフェスティバルが行われ、グアムが発見されたことを盛大にお祝いして盛り上がりました。

フェスティバルでは例年マゼランが上陸した時の様子を演じるパフォーマンスが行われます

例年の3月は地元メディアに島内各地で行われているさまざまな行事が紹介され、私のところにもいくつもプレスリリースが届くのですが、今年はあまり見ないように思います。今年は新型コロナウイルスの影響で自粛しているところが多いのかな、と思います。そうだとするとちょっと残念です。

今後もアメリカ軍基地が拡充を続けるグアム、アメリカの軍関係者の人口もこの数年で大幅に増加することが予想されています。チャモロ文化の継承はこの島の人たちにとって、今後ますます重要な意味を持ってくるのです。今年は旅行を控える人が多く、数は少ないかもしれませんが、もし今月グアムを訪れる人はこの島の持つ「チャモロスピリット」を感じて下さい!

以上です。グアムの新型コロナウイルスのニュースについては新しい情報が入りましたら、また明日以降アップデートしていきます。

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